ひたちなか市の学習塾・個別指導塾・進学塾 受験予備校常勝の塾長の吉村です。
平成32年度=2020年度=令和2年度から、小学校を皮切りに中学校・高校と、「新しい学習指導要領」が本格実施されるわけですが、その「新しい学習指導要領」のポリシー=文部科学省のポリシーって何?かというと、地域ごとに、学校ごとに、個人ごとに、それぞれに合った教育プログラムにしなさい、ということなのですね。
これはとても画期的なことなわけです。
なぜかというと、学校で行われる教育というのは、大前提としては日本国全体で統一した基準があって、たとえば中学生が3人しかいない過疎地でも中学生が1000人いる中学校でも、同じ勉強をするというのが、基本方針になっていたわけです。
いや、その基本方針を完全撤廃する、ということを「新しい学習指導要領」が言っているわけではなくて、最低限の基本ラインは示しながらも、時代の変化で、過疎地と人口密集地域が全く同じ勉強というのは無理があるんじゃないか?というのが、たとえば地域性なんですね。
あるいは文化的な背景というのもあって、地域の学校というのはその地域の特性に合わせるべきなんじゃないか?という、言われてみれば当然に思えることを言っているわけです。
さらに、その学校独自の特徴というのがあってもいいわけで、たとえば大学進学実績を毎年出してきた高校の勉強内容と、あまり大学に進学しない高校とでは、もともと同じ普通高校でも違う教科書で違う授業をやってきたわけですから、学校ごとに独自性があっていいんじゃないの?というのは、従来からそうだったのを改めてハッキリ言った、ということにすぎないのですね。
生徒個人ごとにその個性に合わせて教育内容を微調整する、ということも、以前から行ってきたことですね。
そうすると、なーんだ、じゃあ、以前と変わらないじゃないか、とも思えるわけですが、
そうではなくて、
今後は地域ごとに、学校ごとに、個人ごとに、それぞれに合った教育プログラムにする、ということ自体を方針とします、と、主従が入れ替わったみたいな話になっているわけです。
その象徴的なことが、以前は障がい者は全く別の教育システムで扱われていたのが、障がいだって個性ですよね?と、変わったわけです。
もっと驚くのが、たとえば中学校の部活は学校の先生のボランティアで成り立っていたものを、地域・学校・生徒個人の個性の一部として、勉強と並列で扱われようとしているわけですね。
昔の部活というと、特に義務教育の学校では勉強が子どもの仕事であって、部活はクラブ活動・課外活動・娯楽・おまけとして理解されていたと思うのですが、今後は、部活でやっているスポーツや芸術・芸能も、学校で行う教育のれっきとした一部ですよね?という、正規の位置づけになるのですね。