ひたちなか市の学習塾・進学塾・個別指導塾 受験予備校常勝の吉村仁です。
私は独身で母と同居している。その母は介護老人で、ヘルパーさん看護師さん理学療法士さんデイサービス、ケアマネージャーさんなどの協力によってなんとか自宅で生活している。 ショートステイサービスを受けたことがあるが、できれば死ぬまで自宅にいて自宅で死にたいと母が言うので、その願いを叶えてあげたいと思っている
今朝は朝食の後にベッドに横になって、しばらくしてから起き上がってきたと思いきや、 激しく嘔吐をし始めた。以前にも食べたものを吐き出すことは何度かあったけれども、今日の場合はあまりにも苦しそうで、このままでは死んでしまうのではないかという状況だった。
頭がガンガン痛いし足にも力が入らず立ち上がることもできない。しかも胃の中はとっくに空っぽなのに30分も嘔吐し続けた。 これは救急車を呼ぶレベルだと思ったけれども、母が「死んでも救急車は呼んでほしくない。このまま死にたい」、そう言うのでこれはダメだと思い、全身から力が抜けてコチャコチャになってる母をおんぶして車に乗せ病院に車を走らせた。
総合病院に突然押しかけたので病院の受付窓口は対応に困った様子だったけれども、かかりつけの医者が受け付けるようにと言ってくれて、 まずは点滴を打ったり看護師さんが看病してくれることになったので一安心した。
レントゲン写真と CT スキャンと心電図と血液検査と一通り検査をして、それでもよく判断できない部分もあるので、医者の判断は、まずは入院しなさいということになった。
最低限の書類を記入し、保証人など後日で良い書類は後日にして、入院中に必要な最低限のものはレンタルの手配を頼んで、ケアマネージャーに連絡をした。今後のことはわからないが少なくとも明日まではデイサービスなどのサービスを受けることができない、医者の判断により明日改めて連絡する、と 電話で頼んだ。
10年程前からパーキンソン病となり、 介護保険や医療保険の恩恵を受けてきた。パーキンソン病は特定疾患に認定されているので、茨城県の保健所からの補助も受け、さらにおむつなどは市の補助を受けている。とてもありがたいことだ。
母ひとりのために私だけではなく数多くの人が 助けてくれる。介護老人でなくてもそのこと自体は同じなのだが、介護を受けていることで特にそのことが強く実感できる。おかげさま。みんなのおかげで生かされているんだなと本当に思う。
たくさんの人からお世話をしてもらえて、ありがたい。みなさん、ありがとう。
「自分の身は自分で守るんですよ」
母から受けた教育の中で、脳みその奥底に染み込んでいる言葉だ。
多分小学校の頃だと思うが、登下校の時に気をつけるようにということで母が言った言葉ではないかと思う。 確かにどこまでも親はついていくことはできないわけだから、自分で自分の身を守るという感覚がなければ、これから中学生高校生となっていくのに大変なことになる。
昔は、昔ほど、世の中全体が野蛮だったので、男でも女でも本当に途中で襲撃されるということがあった。母自身も若い頃に襲われた経験があったらしい。
世の中には悪人もたくさんいる。
「自分の身は自分で守るんですよ」
平和ボケしている現代でも、基本は同じだと思う。
でも、急激に弱くなってしまい、幼児のようになってしまった介護老人の母を、できるだけ守ってあげたいと思っている。
お母さんありがとう。