「子どもの学習面でご相談があります。」
とのご相談を頂きますが、
そもそも、現在の小学校では、筆記具の持ち方の指導をほとんどしませんし、
山のような漢字練習もしませんし、
毎日の基礎計算トレーニングも満足にしませんし、
3回言っても駄目な場合は何も言わなくなる、
という指導がされているようです。
その先生が、というよりも、どの先生もそうせざるをえない状況だ、
ということのようです。
そういうわけですから、
卒業する頃には親などの顔色を窺ってその場を誤魔化す技術ばかり磨かれた結果になり、
その現実が、塾テストや中学校のテストで、露呈することになっているようです。
同じことは中学校にも言え、
保護者の方の記憶にある厳しい中学校は今は「無い」のであって、
さらに通信簿は絶対評価つまり匙加減で、
5や4を乱発して1は該当者無し、
つまり現在の通知表の2は昔の1に相当する、
という滅茶苦茶な状態になっているのです。
要するに、ゆとり教育はとっくの昔に否定されたにもかかわらず、
年々、ユルユルになっていくという現実があります。
そういうわけですから、
周囲を見渡しても「やる気無い」オーラを教室中に発散している生徒が多数いて、
向上心をもって孤軍奮闘しようとしている生徒が
まるで変人みたいになってしまっている
そんな環境に朝から夕方まで毎日どっぷりなのですから、
お子さまは可哀相なのです。
もし、お子さまを心底から何とかしたいと思っておられるのなら、
受験予備校常勝に可能な限り長時間
できれば毎日おいでになるのが最短ルートです。
文武両道
みたいな綺麗ごとを学校の先生は言いたがるし、
保護者の方も真に受けていることがありますが、
昔から文武両道の実現というのは難しく、
多くの場合、文も武も中途半端に終わる場合が多いでしょう。
その上、年々、子どもの体も精神も弱く脆くなっており、
文武両道なんて、耐えられなくなってきていると思います。
体も精神も弱く脆くなっているのであれば、
文か武の片方だけに賭ける方が現実的だと思います。
もともと、学校と言うのは世の中の建前とかキレイごとの世界ですが、
ますます、建前とかキレイごとの度合いがひどくなっている気がします。
騙されないようにしたいものですね。