ゲームやスマホばかりにハマる子は、「先を見通して行動できない」
現状の精神年齢の水準で対応する
「先を考えて行動できない」という状態であり、まだ自律できる段階ではないため、まずは保護者が管理し、
子どもを叱り続ける人が知らない「第6原則」
より引用。
夏期講習が始まって一週間が経とうとしていますが、成績を上げて受験に成功したいという場合、長期的な勉強が必要です。長期的な勉強というのは計画的な勉強ということで、先を見越した勉強をするということですね。
先を見通した勉強というのは中学生ではなかなか自分ではできないものです。目標に向かって計画的に勉強しなさいと叫んでみても、自分一人ではなかなかできるものではない。というのも、今の子供は精神的に幼いからなんですね。
立志式というのはありますけれども、昔の武士の子供は数えで14歳になれば大人として扱われた、というのですね。つまり自分の頭で考えて自律的に行動することを周囲から求められたということですね。
昔は寿命も短かったですけれども命をかけたことが多かったので早く自立することが求められたのでしょうね。
それに引き換え、特にゆとり教育以降の若い人たちを見ていると、精神的に幼くなってるなあと思います。大学を卒業するまでつまり22歳まで子供なんですね。
特に数学の勉強をしている時によく話すんですが、問題に正解するためにはその問題の先を見通す訓練をしなければならないですね。英語についても理科や社会についても同じことが言えると思います。本当に正解にたどり着きたいのであれば、問題を解いたり答えを覚えたりすることだけではなくて、問題から答えにたどり着くまでのプロセスを見通す訓練が大事なんですね。つまり予測する訓練ということですね。
問題を解くということ自体が先を見通して行動する練習だということ。さらに、合格するためには何が必要なのか、いつまでに達成しなければならないのか、そういったことまで見通す訓練が必要になるんですね。だから受験勉強というのは全体的に先を見通す訓練だ、ということですね。
幼児などの精神的に幼い特徴は、目の前のことだけしか見えないっていうことですが、受験勉強自体が先を見通す訓練の場ということですね。
問題一つ一つのレベルから受験勉強全体に至るまで、先を見通して行動する訓練をやり続けること。それこそが受験勉強なんだと思います。
夏期講習がスタートしてまだ数日ですけれども、先を見通して行動できるような精神的に大人になるためのプロセス。その一つが、夏期講習です。
でも、本当は、精神的な自立は小学校低学年でやっておくべきものです。