ひたちなか市の学習塾・進学塾・個別指導塾 受験予備校常勝の吉村仁です。
もうお爺ちゃんになってしまったのでテレビに出なくなりましたが、具志堅用高というタレントの先輩にあたる元プロボクサーで、ガッツ石松という人がいます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%83%E3%83%84%E7%9F%B3%E6%9D%BE
そのガッツ石松の500円の話。
一世を風靡した元プロボクサーで、勇猛果敢なファイトスタイルだったようですが、タレントとか俳優として、よく知られていると思います。
その彼が、あるとき、インタビューに答えていました。
「どうしてプロボクサーになろうと思ったのですか?」
すると、彼はこう答えました。
「勉強ができなかったから、手っ取り早く金持ちになる方法を選んだんですよ」
私の記憶が確かならば、彼は、こう続けました。
「殴られるのは誰だって嫌だけれども、苦しい練習も、このパンチで500円になる。このパンチで1000円だ。この練習で10000円。優勝すれば、一気に金持ちになれる。だから必死に練習したんですよ」
ものすごく分かりやすい話だと思った。
その通りなのだ。ボクシングは他人を殴るスポーツだけれども、実は、かなり殴られる。
殴るのが好きだ、というのはちょっとおかしい趣味だと言えるが、それしか選択肢がなかった、という事情だってあるだろう。
でも殴られるのは全員、嫌なはずだ。なのになぜ、そんな道に入ったのかというと、手っ取り早く金持ちになれるから、と。
好き嫌いの問題ではないわけだ。金を稼ぐための手段の一つにすぎない。
でも、一般の肉体労働では大金持ちにはなれない。だから、いちかばちか、プロボクサーになったというわけだ。そうしたら、成功してしまった。
チャンピオンになれたのは結果論であって、チャンピオンになれなかった人の方が世間には多いのだと思うが、なれてもなれなくても、みんな「このパンチで500円になる。このパンチで1000円だ。」という気持ちで苦しい練習に耐えたのだろう。
プロボクシングは極端だけれども、プロの世界を目指す人というのは、いちかばちかの可能性に賭けているのだと思う。
プロになり、チャンピオンを目指す。それに成功すれば、大金がやってくる。
その確率に比べれば、勉強ができるようになることなんか、遥かに簡単なことだと思う。
チャンピオンになれなくても、勉強すれば、確実にご利益・見返りがあると分かっているのだ。
学生というのは勉強のプロだ。殴られることに比べれば、勉強なんか、楽々なはずだ。
だから成績優秀者は、ご利益・見返りを信じて、猛勉強する。
もし可能ならば、勉強でチャンピオンを目指すのがいいと思う。
中学でなれなかったのならば、高校でなる。
そうすれば、チャンピオンとしての賞金が待っている。
いや、なれなかったとしても、確実に頑張っただけのご利益はある。
このパンチで500円になる。このパンチで1000円だ。そういう感覚で勉強しよう。