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サムライ昇龍 中学 小学 考え方

なぜ小学校を卒業して中学校に再入学するのか?

ひたちなか市の学習塾・進学塾・個別指導塾 受験予備校常勝の吉村仁です。

 

そろそろ卒業式ですね。

 

そこで質問ですが、なぜわざわざ6年間も通った小学校を一度卒業し、

中学校に再入学させるように義務教育のプログラムが作られたのでしょうか?

 

それにははっきりとした目的があるのです。

 

どういうことかと言うと、義務教育は日本国憲法に定められた「親が子供を教育する義務」に基づいて、日本にオギャーと生まれた瞬間から強制的に行かせられている学校なわけです。

 

高校と大学は法律上強制ではありませんが、中学校までは強制になっているわけです。

 

ということは、小学校と中学校が作られた目的は何かというと、

 

根本的には憲法で定められている「勤労の義務」及び「納税の義務」

つまり労働者になる訓練を受けるということなわけです。

 

ということは、中学校の目的は、労働者として最低レベルの使える人材を育成することが、根本的な目的になるわけです。

 

そこで、労働者として使える最低のレベルというのはどういうことかと言うと、

 

例えば、上司なのか部下なのか区別もつかずに、規律も守れないようでは、

会社でも公務員でも自営業でも、仕事をして成立しないわけです。

 

上下関係ですね。

 

こういうわけで、中学校に入学した瞬間に、突然、先輩後輩という事を、叩き込まれるわけです。

 

それともう一つ、とても重要なことがあります。

 

それはなにかと言うと、中学校に入ると、急にテストの位置付けが上がることです。

 

何月何日に、範囲がどこで、どういう問題を出すのか、

テストの期日もテストの範囲もテストの内容も、

100%あなた以外のどこかの誰かが決めつけます。

 

それを一方的に、生徒がクリアできなければならないという話になります。

 

小学生にもテストがありますが、テストの重みとか重要性が違います。

 

中学のテストは、学年順位とか偏差値とか合格判定とか、

そういうことが重視されるようになります。

 

それはなぜかと言うと、世の中というのは100%

「他人が」締め切りも内容も全部決めつけてしまい、

それに合わせざるを得ないのが大人の社会なわけです。

 

小学校までは、去年よりも今年はできるようになったとか、

半年前よりも今の方ができるようになったとか、

そういう「成長の」価値観でいいわけです。

 

数年前までオムツをあてていた子どもが、

最低限の読み書き計算ができるようになったのですから。

 

ところが、中学に入学すると、そんなことは全員当たり前のことで、

 

そうではなくて、あなたがどれだけ優秀であっても、

「基準」に達しているか、越えているか、それ自体が重要で、

さらに、

他の人の方がさらに優秀なのであれば、

あなたの方が劣っているような価値観に変わるわけです。

 

それというのも、義務教育の最終段階ですから、

分かりやすく言えばコンビニでアルバイトができる程度、つまり

具体的には時間厳守・締め切り厳守・上司の命令に従う・ルールを守る、

そういったようなアルバイトができる程度の能力を叩き込まれます。

 

これが中学校なわけです。

 

中学校の学習内容も、

普通の能力の持ち主であれば理解できる程度、覚えられる程度の内容に、おさえられています。

 

例えばお店のパッケージの文字が読める。

最低限の文字が読み書きできる。

理科とか社会も一般常識・教養のレベルとしてこの程度。

という風に設定されているわけです。

 

ですから、中学校の内容は、基本的には訳が分からないほど難しい問題などというものは無いのが前提です。

 

一方、高等学校の場合はそういう話ではなくて、

義務教育のレベルを超えているわけですから、

基本的にはその人の能力に応じて、

例えば将来研究者になるであろう人のためのプログラム、

そういうレベルに合わせていたりします。

 

ですから、必ずしも全員が理解できるとか、

覚えられるような内容ではありません。

 

そこが、中学校と高校とは圧倒的に違うところで、

高校の場合は、ピンからキリまでものすごいギャップがあります。

 

具体的に言うと、

中学校の内容とほぼ同じ内容を後3年間繰り返しているような高校もあるかと思えば、

一方では、将来研究者や学者になるであろう人を想定しているようなレベル、

そういうことまで大量に詰め込まなければならないような、

そういう高校生もいるわけです。

 

「高校」と一口に言っても、

10倍の差がある、

ということですね。

 

一方、中学生の場合はそういうことではなくて、

 

日本全体一律で、日本人として普通のレベルであれば、

この程度まではできて当たり前。

知っていて当たり前。

という程度の内容に設定されているわけです。

 

そしてそのレベルをクリアできた人は「優秀である」

そのレベルをクリアできなかった人は「優秀ではない」という風にフルイわけ、

その人の価値付け・値段付けが行われているわけです。

 

もちろん実際には、例えばテストで0点でも殺されるわけではないのです。

 

本質的に、テストの成績などというのはゲームみたいなものだということになるわけですが、

 

ゲームというものは、どんなゲームでもそうですけれども、

ある程度勝たなければ面白くないわけです。

 

負け続けて楽しいゲームなどというものはないと思います。

 

ですから、勉強は、子供にとっては大人の仕事に相当するので、

息抜きや娯楽のゲームの100倍も重要なのですから、

 

その成果を収めたいと言うのであれば、

ある程度他人よりも上のレベルになりたいと思うのであれば、

 

勝つ喜び・成功する喜び・達成する喜び、

そういったゲームに含まれている要素を、

勉強の中に見出すようにならなければなりません。

 

というわけで、

小学校を卒業して中学校に再入学するのは、

ただ学校が変わるだけではないのです。

 

その学校の「目的」「意味」が変わるのだ、

ということを、できれば小学生のうちに、

知っておいてほしいと思っています。

 

そうでなければ、

中学校に入学してしまってから、

「なんでこんなに小学校と違うのか?」

と、お子さまが悩むことになってしまいます。

 

「中学生になったら、なぜ急にテストの点数や学年順位などを

親がワーワーうるさく言うようになったんだろう?」

 

と、わけが分からずに悩まないように、

受験予備校常勝では、

「意味」「目的」からお話しています。

 

その上で、

具体的な指導をさせていただいております。

 

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