ひたちなか市の学習塾・個別指導塾・進学塾 受験予備校常勝の塾長の吉村です。
学校というのはダメなやつを大量生産するようにできているんですね。
どういうことかと言うと、小学校でも中学校でもそうですけれども、5分ぐらい授業やって、5分ぐらい練習して、それですぐにテストで丸になりなさい、みたいなことを、昔も今も学校では延々とやっているわけですね。
するとどうなるかと言うと、できるだけ短時間で理解してできるだけ短時間でできるような状態にしてできるだけ短時間で結果を出す、みたいに、「できるだけ短時間でできるだけ手軽に」という価値観を徹底的に叩き込まれることになりますね。
でもそれって本当はおかしくて、
人によって知識の量というのは違いますから、理解できたような感覚というのはその元となる知識があったからそれと結びついて理解できたような感覚になるわけですが、
その元となる知識が抜けている人にとっては結びつくものがありませんので理解できたような感覚にならないわけですね。
ということは、できるだけ短時間で理解しなさいということ自体に無理があって、その無理に近いことをやろうとしてきたのが、学校教育のシステムなわけですね。
さらに、理解できたような気がするというのは、まだ勘違いである可能性がありますから、正確な理解に近づけるためには問題に取り組んで練習するとか、要するに定着のための時間というのがかなり必要になるわけですね。
そのための量とか長さも人によってかなり違うわけですね。
にもかかわらず、学校というのは年間計画で動いていますので、なんでもかんでも出来るだけ短時間にということになるわけですね。
学習塾というのは、学校のそういうところを補うために発達してきたというところがありますので、学校の世界をさらに悪化させる可能性もある。家庭教師にしても大して変わらないわけですね。
根本的な価値観は、できるだけ短時間で、ということなわけですね。
でもそういうことを叩き込んでいくとどうなるかと言うと、
そういう価値観が社会に出てからも通用すると思い込んでしまうわけですね。
ところが残念ながら、世の中というのは、できるだけ短時間でできるだけお手軽にという風にはできていないわけですね。
実際には、スタートの段階でつまづくなどということは当たり前で、スタートの段階がうまくいったとしても、今度はそれを定着させるためにものすごく大変なプロセスを取らなければならない、などということは当たり前なわけですね。
例えば一流大学を出た人しか勤めていないような一流企業であったとしても、新商品を10個売り出したとしてもそのうちヒットできるのは一個とか2個とか、そんな程度だったりするわけですね。
膨大な時間をかけてその商品を開発したにも関わらず、8割以上がうまくいかなかったりする。頭が良い人達の世界でも、そんなものだということが、現実なわけですね。
そうなると、できるだけ短時間に理解してできるだけ短時間でできるようになってできるだけ短時間でテストで得点をしなくちゃならない、みたいな価値観というのは、全く通用しないということになる。
あるいは実社会の世界は、一発で正解などということはほとんど不可能で、どんどん試しながらどんどん修正してなければ全く通用しない、そういう感じだったりするわけですね。
何百回も何千回も修正を繰り返して、ようやく通用する状態になる、そういうのは本当のことだったりするわけですね。
こういうことというのは、どちらかというと部活の世界に近い。
だから例えば中学校の中では、部活ではお手軽志向みたいなことは通用しないということが分かっているわけですね。
極端に言えば肉体が形が変わってしまうほど、何百回も何千回も訓練して修正して、それでも駄目だったりする、全力で頑張っても大失敗に終わったりする。
部活ではそういうことが体験的に分かっていても、
いざ勉強のことになると、急にそのことが分からなくなってしまう。
どうしてそういうことが起こるのかと言うと、幼い頃からお手軽志向みたいなことを叩き込まれてきたから、なんですね。
小学校も中学校も、もしかしたらさらに保護者も、すぐに理解しろすぐに覚えろ、すぐにできるようになれ、すぐに得点しろ、そんな風にすぐにすぐにと、結果ばかり要求するわけですね。
そういうことが繰り返されて来たので、子供はどんどん勉強が嫌いになっていくわけですね。
逆に言えば、学校や親などが要求するそういうことというのは、実は無理があるということを、早い段階で気がついた子供が、成績優秀者になっていくのですね。
すぐにすぐに、なんて、ありえないんだと。
だから、勉強が嫌いになってしまった子供とか、テストで点数が取れないと悩んでいる子供とか、そういう子供には、
長い時間がかかってもいいんだよという風に、まずは分かってもらうこと
が大切だと思います。