同窓会

塾長は、

同窓会に、

ほとんど出たことがない。

その理由は、

16歳の冬に、

両親の離婚で、

夜逃げ同然に、

水戸から脱出し、

その後、

冬の時代を過ごしたからだ。

いや、

大学生の頃には

離婚後の母親が再婚したので

私も養子に入ったことで、

春の時代もあったのだが、

冬の時代に、

ほとんどの同級生との関わりがなくなり、

そのまま、

疎遠になってしまったのだ。

そうは言っても、

逃げたり隠れたりしていたわけではないので、

親友と呼べるような同級生・同窓生とは、

つながりがあった。

でも、全員が集まるような場には、

なんだか行きたくなくなって、

そのまま、時が経過した。

先日、

中学校の同級生から、

連絡があった。

数十年ぶりの、

再開だった。

彼は、

結婚もして子どももいて、

独身の私とは、

随分違った人生のようだったが、

離婚の騒ぎになって、

弁護士の高田先生にもちかけたところ、

私の話が出た、

ということだった。

15歳から会っていないから、

私の記憶の中では、

中学生のままで、

止まっている。

まあ、オッサンになったことだろう。

その彼と、

再会だ。

まあ、

全く違った人生を過ごしてきた旧友に会うのも、

本当に久しぶりだ。