塾長は、勝負の鉄則である「負けないこと(防御)」の重要性を説き、一流のプロ(イチロー選手など)の姿勢を例に、受験で確実に勝利を掴むための「基準」について語っています。
1. 「勝てば官軍」の真意と限界
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決戦での勝利: 歴史が示す通り、ここ一番の大勝負で勝った者が正義(官軍)となります。受験も同様に、当日の結果がすべてを決める側面があります。
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勝ち続けることの不可能性: しかし、常に1位であり続けることは誰にとっても不可能です。塾長自身の経験でも、学年1位は数回であり、多くは10位以内をキープするのがやっとだったと振り返っています。
2. プロとアマチュアの決定的な違い
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「最低」の基準: アマチュアは調子が良い時にプロを凌駕することもありますが、プロの本領は「調子が悪い時でも一定以上のパフォーマンスを出すこと」にあります。
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防御の重要性: 柔道で最初に「受け身(負けても致命傷を負わない技術)」を習うように、本気の戦いでは攻撃よりも「いかに負けないか(防御)」が重要です。
3. イチローに学ぶ「負けない」受験勉強
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打率のキープ: イチロー選手は3割の打率を誇りますが、裏を返せば7割は失敗しています。それでも超一流なのは、その「3割」をどんな時でも、長期間維持し続けたからです。
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コツコツとした勝ち戦: 逆転満塁ホームランのような奇跡を狙うのではなく、やる気や調子に関わらず、常に「素人レベルを上回るパフォーマンス」を淡々と積み重ねることが、合格への唯一の道です。
4. 結論:不合格にならないために
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修羅の世界を勝ち抜く: 大学入試のような4人に1人しか受からない厳しい競争では、当日の一発勝負に賭けるのはギャンブルです。
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必然の勝利へ: 日々の学習において、不調な時でも「絶対にこれ以下には落ちない」という高い最低ライン(ディフェンス力)を構築すること。その積み重ねこそが、入試本番で「不合格にならない」ための最大の戦略であるという内容です。
一言でまとめると: 「受験は一発勝負のギャンブルではない。一流プロのように、調子の良し悪しに関わらず『最低でもこれだけの結果は出す』という高い基準を日頃から維持し、コツコツと小さな勝利を積み重ねること。この圧倒的な『防御力(負けない力)』こそが、本番で確実に合格を掴み取るための正攻法である」という内容です。
ひたちなか市の学習塾・個別指導塾・進学塾 受験予備校常勝の塾長の吉村仁です。
勝てば官軍
と言う言葉があります。
受験生に私はその言葉をかけることもありますが、それはどうしても勝たせてあげようと思うからそういうことを言うだけで、
負けてしまった方を馬鹿にするとかこき下ろすためではありません。
プロスポーツの選手などを考えれば分かりますが、永久に勝ち続けるなどということは不可能なわけです。
どんなに強い人であっても、実は、負けることがある。
私が中学時代も、学年一位だったというのは実はほんの数回で、それ以外は学年順位10番以内をキープするのがやっと、というのが本当の話でした 。
学年一位以外は全員負けた、ということなわけで、そう考えると、勝ち続けるなどということは不可能なんです。
勝てば官軍負ければ賊軍というのは、
江戸時代の末期に薩摩長州連合軍が江戸幕府を戦争で打ち負かしたので、結局のところ、ここ一番の戦争に勝った側が政府軍ということであって、 実は徳川幕府も関ヶ原の戦いという決戦の場で勝利したから 正規軍の扱いを受けていたということなのであって、
ここ一番の大勝負の時に勝つか負けるかということが、その後、政府軍か賊軍かを分ける基準になる。だから、大勝負の時には、どんな手を使ってでも勝たなければならない
ということなわけですね。
でもその日本政府軍も、太平洋戦争では再起不能なほどにコテンパンに負けてしまいました。
イチロー選手が引退というニュースが日本中を駆け巡りましたけれども、イチロー選手は日本中に与えた影響というのは相当なものがありますよね。
プロ野球選手の中でも超がつく一流。でもそのイチロー選手はプロ野球に入団した時にはドラフト1位ではなくてドラフト4位だったんですね。
念願のプロ野球選手になれたということは勝利なんでしょうけれども、勝てば官軍負ければ賊軍みたいな考え方で言うと、イチロー選手の華麗なるプロ野球選手としてのスタートは、負け戦だったわけですね。
その後の超人的な努力によって、いわゆる秀才型というのか、コツコツとヒットを積み上げて、3割とか4割といったような打率をものすごく長い期間、継続したわけですね。
野球の打率で3割と言うと、すごいこととして言われますけれども、実は7割は打てなかったわけですね。
10回中7回は失敗なわけですね。
そう考えるとたいしたことのないように思いますけれども、命がけみたいなプロ野球の世界で、3割以上をキープするというのは相当大変なことなわけですね。
一時的に良い時があったとしても悪いときというのがあるわけで、悪い時でも一般的な人の良い時を上回る。
そういうことが超人的なわけですね。
調子が良い時のアマチュアが調子が悪い時のプロを打ち負かしてしまうことがありますけれども、アマチュアとプロの違いというのは、調子がよい時ではなくて調子が悪い時のパフォーマンスの違いなのだと思います。
つまり最高のパフォーマンスではなくて最低のパフォーマンスの違いだということですね。
ここ一番という大勝負の時には、何が何でも勝たなければなりませんけれども、決勝戦みたいな場面でなければ、 つまり普段は、勝つというよりも負けないということの方が重要なわけですね。
そういうことはプロスポーツの世界とか、あるいは格闘技の世界などではよく言われることではないかと思います。
私は柔道をやっていたことがありますけれども、本当に強い人というのは、投げ技とか寝技が凄いのはもちろんですけれども、そもそも投げられたりしないわけですね。
攻撃というよりも防御の方がすごかったりするわけです。
そういうことの典型的な話としては、 柔道に入門すると最初に教えられるのは、投げられても怪我をしない受け身なのですね。
つまり勝負に負けても致命傷にならない技術を最初に学ぶわけですね。
柔道に限らず格闘技とか本気の戦いの場合には、攻撃よりも防御の方が重要だったりするんですね。
そういうことは命がけの戦争などの場面で、はっきりするわけですね。
敵を殺すことよりも自分が殺されないことの方が重要なわけですね。
プロの世界というのは、良いパフォーマンスをキープすることが最大の価値なんだと思います。
受験勉強を戦いだとすると、アマチュア的な感覚で受験勉強に取り組むのか、それともプロの感覚で受験勉強に取り組むのか、それによって戦う前に勝敗は明らかではないかと思います。
アマチュア的な感覚だと浮き沈みが激しいわけですね。
でもプロの感覚だと、良いパフォーマンスをキープすることが最大の価値で、その上でここ一番の大勝負の時には絶対に勝つ。
高校受験の倍率なんか2倍以下の競争倍率ですけれども、全国的に名前が知られた大学の大学入試などは4倍といったような競争倍率が当たり前なわけですね。
その競争倍率を考えただけでも、ほとんどの人は負け戦になってしまうわけで、ここ一番の大勝負では四人に一人しか生き残れない戦いに勝ち抜く必要があるのですね。
どうすればそういう厳しい争いに勝てるのかと言えば、ここ一番の大勝負である大学入試の前に、コツコツと勝ち戦を積み上げていく必要があるわけですね。
調子が良くても悪くても、やる気があっても無くても、素人レベルのパフォーマンスを上回ったパフォーマンスを長期間続ける。
勝てば官軍というのは、まるで決勝戦だけ勝てればいいかのようなニュアンスがありますけれども、本当はそうではなくて、戦国時代末期にしても江戸時代末期にしても、あらゆる手段で勝ち戦を積み重ねていった結果なんですね。
サヨナラ満塁ホームランではないわけです。
本気の戦いになればなるほど、イチローのようなタイプが賞賛される。
三振があってもトータル的には打率を勝ち戦のレベルでキープする。
そういう受験勉強が大切になりますね。