ひたちなか市の学習塾・個別指導塾・進学塾 受験予備校常勝の塾長の吉村です。
2才から6才までの言語習得期には、「教える」ということをやらなくても、子供は勝手にどんどん言葉を覚えていきます。
それなのにその大事な時期に、ひらがなとかカタカナの書く練習ばっかりしているのが現実です。
なぜかと言うと、義務教育のレベルで大事だとされていることが、文字を書くということだからです。
義務教育に入るまでの準備段階なので、漢字よりも画数が少ないひらがなとカタカナを基礎としてやっているわけですね。
でも、将来やっていく算数も理科も社会も英語も、全てが日本語を基礎として勉強されていくわけで、日本語で書かれている文字や文章を理解するためには、必ずしも自分で書ける必要はないわけです。
ということは、将来の基礎学力をつけていくためには、ひらがなもカタカナも漢字もかけることはもちろん大事ですけれども、それよりも優先順位が高いことは、漢字と仮名が混ざって書かれている日本語の文章を読んで理解できるということのはずです。
例えば画数がものすごく多い難しい漢字が書けなかったとしても、その漢字の読みと意味が理解できれば、書かれている文章を理解することはできるようになるわけですね。
漢字というのはもともと象形文字からできていますので、元々、見た感じで意味を覚えやすいようにできているわけです。
2才から6才までの言語習得期には、本能的にどんどん言葉を覚えていきますので、まるでイラストを覚えるかのように、漢字を覚えていくことができるのです。
ですから、2才から6才までの言語習得期には、漢字を「読み」中心でどんどん習得させるべきです。
それが正しい勉強の方針です。
その上で、最低レベルの漢字は書けるように練習していく。
最低レベルの漢字が書ける訓練は学校で漢字練習として課題になっていますので、漢字を書く練習は後回しで良いのです。
大人が教え込まなくても放っておいても、どんどん言葉を覚えていく2才から6才までの言語習得期には、 まずは書けなかったとしても書かれている文字が理解できるような勉強をしていく。
いや、「勉強」ということではなくて、子供にとっては本能的なことなのです。
遊びと同じです。
新しいことを知りたいと言う知識欲という「欲望」がありますから、本能的な、その欲望を全開にすればいいということですね。
その基本方針の上で、分からない言葉は自分で調べる、辞書の引き方を教えてあげる。
教え込むのではなくて、子供が自分で言葉の意味を調べるということを、習慣づけるのです。
そうすれば、1から10まで教えこまなくても、子供はどんどん自分で勉強するようになっていきます。
ただし、幼い子供ですから、母親の愛情がなくてはなりません。
ですから、子供に勉強させるということではなくて、母親が一緒に勉強していく、「寄り添い」が必要なのです。
まとめると、
2才から6才までの言語習得期の子育てで大事なことは、
2才から6才までの言語習得期には、本能的にどんどん言葉を覚えていくので、
基礎学力が形成されるその重要な時期に、漢字は難しいから後回しという制限を取り払って、
書くのは後回しでいいから、漢字を含めた日本語が読めて意味がわかるようにしていく。
意味がわからない漢字は自分で辞書を引いて調べるトレーニングをしていく。
日本語で書かれた文章の意味を自分で理解できるようになったならば、例えば算数の勉強も自分で進めていくことができるようになる。
ということなんですね。