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アジア1のフリーダイバー篠宮龍三さん

ひたちなか市の学習塾・個別指導塾・進学塾 受験予備校常勝の塾長の吉村です。

 

篠宮龍三さんという人がいます。日本人初のプロのフリーダイバーなんですね。

 

大学時代にフリーダイビングというものを知って、ジャックマイヨールに憧れて、大学を卒業した後に一般の会社に就職したにも関わらず、趣味として日本の海を潜っているうちに、才能が開花して日本一とかアジア1位とかいうレベルになってしまったのでプロに転向したという人なんですね。

 

フリーダイビングというのはどういうものかと言うと、

酸素ボンベも機材も何もつけずに、素潜りでできるだけ深い海の底まで潜っていくことですが、昭和の時代にジャックマイヨールと言うフランス人の有名なタイバーが、40歳近くになってから最後にたどり着いたダイビングスポーツの究極なんですね。

フリーダイビングで世界最高のアスリートが芸術的な作品を公開しています。 

 

海の深いところまで潜って行くその前と、潜っている最中、そして海面に戻ってくるまでの、フリーダイバーの精神の旅路を、映像化しているのですね。

さすがフランス人。芸術的ですよね。

 

グランブルーという、1988年のフランスとイタリアの合作の映画がありますが、この映画に感動した人は世界中に山ほどいると思いますけれども、篠宮龍三さんは、自分の肉体でそれを経験したいというふうに考えた非常に稀な人なんですね。

 

何しろ、ジャックマイヨールが海面下100メートルの深いところまで素潜りで到達したと言う、そのレベルに到達した人というのは、月の表面上に立った人間の数と変わらない数しかいないと言うんですね。

 

身近な海であるにも関わらず、空気ボンベや機材をガチガチに取り付けたスキューバダイビングで潜れる範囲というのは、深くても海面下35 M ぐらいだと言うんですね。

 

特殊な機材等と特殊な技能を身につけたスーパーマンみたいなダイバーでも、せいぜい70 M ぐらいまでだと言うんですね。

 

なぜかと言うと地上の10倍もの気圧に全身を圧迫されて、科学の力では、生身の体で潜れるのはせいぜいその辺が限界だと言うんですね。

 

人間の体というのは地上1気圧の世界に適応してできていますので、酸素濃度が低すぎると気を失うし、ブラックアウトといって意識を失って脳の障害を引き起こしたりするし、逆に酸素が多すぎるとこれもまた意識障害が起こったり細胞レベルで全身に異常が起こる。

 

つまり、通常の地上の空気中の酸素濃度や二酸化炭素濃度というのが一定なので、異常な酸素濃度や異常な二酸化炭素濃度というのが、人間の体の限界を超えてしまうわけですね。

 

だから、コンピューター制御で自動的に空気ボンベの中の酸素や二酸化炭素の濃度の比率を調整したとしても、ほんのちょっとの手違いで死んでしまったりする。 そういう恐ろしい世界なので、むしろ機械の力を借りるよりも、人間の体が本来持っている調整能力・適応能力そのものを鍛え上げた方が、よほど安全だということらしいんですね。

 

10年にも及ぶ鍛錬を積みあげれば、 8分間も息を止め続けるとか、 それに応じて脳みそと心臓などの重要な臓器だけに血液の流れそのものを集中させてそれ以外の肉体の部分には血液を流さないようにして、死なないようにする、といったような、普通は海洋生物にしかないような能力を身に付けることが可能だと言うんですね。

 

人間の能力は、進化によって、適応によって、イルカになる力も持っている。

 

鍛錬によっては、篠宮龍三さんみたいになることができる。

 

ところが、篠宮龍三さんはとても興味深いことをおっしゃっているんですね。

 

それはどういうことかと言うと、

日本のトップレベルになるまでは自分の努力や力によって到達することができたけれども、それ以上のレベルになることが出来なくなってしまった。

 

世界のレベルに届くにはどうしたらいいのかと悩んでいるうちに、ジャックマイヨールが最終的に日本の禅の修行をしたということを知って、インドのヨガとか、要するに力を入れるだけではなくて力を抜かなければならないんだということに気づいた。

 

努力とか鍛錬だけでは届かないレベルというのがあって、世界のトップレベルのアスリートというのは、いかに力を入れるかではなく、いかに力を抜くかということに力を入れていたりする。

 

そういう話というのは、何の分野にも共通して言えることのようで、がむしゃらに頑張ることである程度のレベルまでは行くことができるけれども、がむしゃらに頑張っているだけでは頭打ちになってしまう。

 

勉強についても全く同じことが言えて、トップを目指して頑張っていると、ある程度のレベルまでは努力とか頑張りとか「力を入れる」ということで達成できるけれども、それだけだと遅かれ早かれ行き詰まってしまうわけですね。

 

例えば受験勉強で言えば、まずは学校でトップとかあるいは地域でトップとか、そういうアスリートのような目標を設定したとすると、 頑張って苦労して鍛錬して、あるところまではすーっと行くけれども、それ以上は行かないという限界にぶち当たることになるんですね。

 

もっと小さいレベルで言えば、例えばある教科のテストで100点を取ろうと考えた時に、がむしゃらに勉強をして暗記しまくれば100点に近い点数になっていくんですけれども、どうやっても100点が取れないというような状態がやってくるんですね。

 

そうするとその上のレベルというのは、実は、苦労して頑張るということではないんですね。

 

篠宮龍三さんもおっしゃってましたけれども、いかにリラックスしていかに楽しむか。いかに一体化するか。 そういうことが大切になってくるんですね。

 

何の道の達人でも同じようなことを言うんですね。

 

でも当たり前ですが、最初からリラックスして楽しんでいたのでは、全然駄目なわけですね。

 

最初の段階というのは、がむしゃらに無我夢中で力任せに頑張っていく。最大限にジタバタしているという段階があるわけですね。

 

でもその後は、力を抜いて、リラックスして、楽しみながらやっていくという段階がやってくるわけですね。

 

ところがその力を抜いてリラックスしてというのは、傍から見ていると超人的な頑張りにしか見えないものすごい苦労や苦しみにしか見えないことを継続して、血の滲むような苦労を何年も何年も続けながら、ということなわけですね。

 

そういうことというのは、難行苦行を積み上げた修行僧みたいな、要するにものすごい苦労の果てにしかありえない世界なわけですね。

 

仏教でいうところの悟りの境地と言うか、生と死の境目、宇宙と一体化している状態、無我の境地、そういう話なわけですね。

 

フリーダイビングは、まさに臨死体験なので、そういう鍛錬を続けている人は、ものすごい修行を積み上げた修行僧の境地にたどり着くんでしょうね。

 

そこまで極めたことは私はありませんが、今までに何百人もの人がロッククライミングに失敗して、あるいは単純に足を踏み外して転落して死んだという谷川岳の稜線の上を、岩だらけの絶壁を歩いていた時に、生と死の境目みたいな境地になったことがありました。

 

あるいはモーターパラグライダーで飛んでいた時に、特に何らかのトラブルが空中であった時、生と死の境目みたいな感覚になったことが何度もありました。

 

アイスバーンに車で突っ込んで車がアイススケートのように一回転して事故で大破した時に、本当は一瞬の出来事なのにまるでスローモーションのように感じたことがありましたが、

生と死の境目みたいな瞬間には、大脳の思考が一時的に止まって、生命を維持するための自動装置・オートパイロットみたいなものが発動するんですね。

 

何と言うか頭の中が真っ白になって、目から入る映像がスローモーションになって、手足が勝手に動くような感覚と言うか、一時的に千手観音みたいな状態になってしまったような感じと言うか、超能力みたいなものが実感できるんですね。

 

おそらく脳が本来持っているスーパーコンピューターが、ふだんは眠っている脳細胞を叩き起こして、火事場の馬鹿力のパワーを発揮するんですね。

 

命に別状があるレベルになると、1日6万回と言われる脳の勝手なおしゃべりが一瞬にして止まって、脳みそだけではなくて体中全ての細胞が、生命を維持することに集中・総動員されるんでしょうね。

 

というわけで、

 

学生の場合には本命の受験というのがあるわけですけれども、本命の受験の競争で勝ち抜くためには、

極限状況にしか発揮されないような、いうなれば火事場の馬鹿力のような、そういうスイッチの入れ方も分かっている必要があるのかもしれないですね。

 

合格するにしても不合格になるにしても、実際には10点差ぐらいの差でしかなかったりしますので、そういう紙一重の差を勝ち抜けるためには、無我の境地になる訓練をするということが大事なのかもしれないですね。

 

アがってしまうと頭が真っ白になる、という表現をしますけれども、ものすごく集中されている状態も、実は頭が真っ白な感じなんですね。

 

アがってしまって頭が真っ白になってしまったのでは不合格になってしまいますけれども、

ものすごく集中することによって頭が真っ白なような状態になっているのであれば、火事場の馬鹿力みたいな力を発揮することもできて、超人的な成功を収めることができるかもしれないですね。

 

いわゆるフローですね。

 

過去の受験生にも、大本命の水戸一高の受験の時が、自己最高得点だった、という人がいましたけれども、そういう奇跡的なことも、事前の準備によっては起こりうるわけですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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