ひたちなか市の学習塾・個別指導塾・進学塾 受験予備校常勝の塾長の吉村です。
柔道では、まず、受け身の練習から始めます。
剣道なら、素振りと足運びの練習をすると思います。
黒帯なら、受け身がものすごく上手だし、素振りと足運びといった基本動作が素晴らしく上手だと思います。
「俺は黒帯だから、受け身なんかできなくていいし、基本動作なんか知らなくていいよね?」
とは、なりませんよね。
武道に限らず、日本古来のものには、そういう考え方があると思います。
いや、世界共通のスポーツなどでも、同じじゃないでしょうか?
基本があって、応用があって、そして実戦がある。
階層構造になっていると思うのです。
当然ですよね。
ところが。
なぜか、勉強のことになると、急にそれが分からなくなってしまうことがあるようです。
たとえば、筆記具の持ち方なんかどうでもいい、とか、文字なんか読めない程に乱雑でもいい、とか、基礎計算がまともにできないのに過去問ばかりやりたがる、とか、そういうことが横行してるように見えます。
ドリブルがまともにできないのにサッカーの特殊な技ばかりやりたがるとか、勉強以外ではものすごく滑稽なことを、勉強になると平気で通そうとする、そういう傾向が年々ひどくなっていくように思います。
うちに来ている生徒だけ?
いや、そんなことは絶対にありません。
うちに来ている生徒さんは、普通に学年1位をとったりしていますが、まずは基礎訓練が大事であることを、みんな理解しています。
いや、それが理解できないカッコマンは、うちに来ないでしょう。
基本があって、応用があって、そして実戦がある。
当たり前のことは、当たり前にやる。
みんな、それができています。
でも、白帯なのに受け身はいいから高度な技だけ教えてくれ、みたいな輩が、増えているように思います。
昔もそういうアホはいましたが、そういうのはまともな人たちからバカにされていたと思うのです。
でも、なんだか、最近は、まともな人たちが、白帯なのに受け身はいいから高度な技だけ教えてくれみたいな輩に、あべこべにバカにされているような気がします。
気のせいでしょうか?
もちろん、大規模な統計調査をしたわけではありません。
まあ、私の思い過ごしならいいのですが、なんだか日本人の強みだった「そういうこと」が、なくなってきているように思えてならないのです。
ゆとり教育以降でしょうか、ち密さとか、一生懸命さとか、そういったことも、まるでお笑いみたいに笑い飛ばされてきているような、そういう感じがします。
まだ、古き良き価値観と行動パターンをもった日本人が活躍しているので、まだ大丈夫なのかもしれませんが、古き良き価値観と行動パターンをもった日本人がどんどん引退していくと、日本の強みが失われていくのではないか?
そんな気がします。
いや、個人的な印象です。
まあ、田舎の小さな塾のブログですから、個人的な意見を書いてもいいでしょう。
いまのところ、言論の自由はあるはずですからね。