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国語

最高に面白くて楽しい漢字練習

ひたちなか市の学習塾・個別指導塾・進学塾 受験予備校常勝の塾長の吉村です。

 

漢字が得意になる方法ということですが、漢字というのは古代の天才が作っているんですよね。だからものすごくよくできていると思います。

 

どういうことかというと、英語はアルファベットの組み合わせて言葉ができていますけれども、アルファベット自体は意味を持っていなくて音を表すだけなんですよね。

 

まあ厳密に言えば、数字そのものにも実は哲学的な意味があるという話もありますから、アルファベットにもやはり A には A の意味を持っているのでしょうけれども、普通の単語として使う場合にはそういうレベルまではこだわる必要が全くありませんから、受験勉強とか学校のテストで得点をするという目的だけであれば、「アルファベット自体は意味がない」音を表すだけだという理解で十分だと思います。

 

アルファベットに哲学的宗教的な意味がある、という点に興味がある人は、大学に入ってからでも調べればいいと思いますね。 高校受験や大学受験の段階ではそんなことはどうでもいいと思います。「アルファベット自体は意味がない」音を表すだけだという理解で十分だと思います。

 

だから外人さんは、アルファベットで書かれた文章を読むときに、必ず音に変換して読んでいるんですね。表音文字という言葉がありますけれども、学校で勉強する英語は表音文字なので、音にこだわって音読をするとかそういったことがとても効果的なんですね。

 

日本語の中でもカタカナとかひらがなは表音文字ですから、かな文字一文字の意味を考える必要はなくて、ただ、音に変換すればいいわけですね。

 

それに比べると、漢字というのは一文字一文字が意味を持っていて、さらに一文字の漢字の中にも「へん」とか「かまえ」とか「たれ」とか 、漢字のパーツの一つ一つにも意味を持っていて、その組み合わせでできているという、ものすごく論理的な文字だったりするんですね。

 

日本語というのは、その漢字とひらがなとカタカナと、それらを組み合わせることで文章を書き表すわけですが、かな文字と漢字とで意味を使い分ける、さらにカタカナとひらがなでも意味を使い分ける、という言葉なので、文章を見たときに一瞬で理解ができるといったような強みがあるわけですね。

 

左の脳みそは論理的な思考、右の脳みそは感覚的な思考といったことが言われますけれども、日本語の文章そのものが論理的と感覚的を同時に使うようにできている、という素晴らしい言葉なんですね。

 

その中で核になるのが、漢字の、特に熟語と言われるものですけれども、日常生活で使うレベルの漢字は、小学校や中学校でほとんど全部勉強してしまうわけですので、日本語そのものを理解していく上で、義務教育の段階での漢字練習がものすごく大事だということは、間違いなく言えることだと思います。

 

ところが、私が子供の頃もそうでしたけれども、漢字練習というのはつまらないんですね。漢字練習が大好きという人に出会ったことはほとんどありません。好きか嫌いかと言われれば好きではないんだけれども、でも必要だから漢字練習をするというのが本当のところだと思います。

 

だからこそ、小学生や中学生のうちに叩き込んでしまうというのが 、学校教育に限らず江戸時代の寺子屋などでも行われていたことだと思います。 その後の人生を歩んでいく上での基礎の基礎になるからですね。

 

そのつまらない漢字練習を、少しでも面白くするにはどうしたらいいのか?ということですが、機械的にやろうとするからつまらないんですね。

 

不思議なことに、漢字一文字に対して訓読みと音読みと 2種類がありますけれども、まずは訓読みが大和言葉つまり古代から続いてきた日本独自の言葉になるわけですね。それに対して音読みというのがありますが、これは古代の中国語の読み方を輸入したものなんですね。

 

その名残が呉音漢音という区別に残っているわけですが、要するに三国時代の呉の国読み方にルーツがあるのが呉音である音読みで、 漢の時代の読み方にルーツがあるのが漢音である音読み、というわけで、音読みというのは古代の中国語の読み方なんですね。

 

読み方だけを輸入するなどということはないわけですので、要するに、その時代に大陸から日本に移民した人たちが伝えた音が、日本語の中に残っているということなんですね。

 

現代では遺伝子の研究が進んでいますから、その遺伝子を分析すると、日本人と一口に言っても実は色々な人種が混血したということが分かっているようですね。

 

縄文人とか弥生人という言葉がありますけれども、縄文人が突然変異で弥生人になったなどということはないわけで、 要するに縄文人と言われる人種的な特徴を持った人々だけでなくて、弥生人と言われる人種的な特徴を持った人々が後から大挙して移民してきた、 というわけですね。

 

私の住む茨城県にもそういう時代の伝説が残っていて、いわゆる縄文人が祭祀を行っていた遺跡というのがあって、 それが後の時代に神社になった、 という話があっちこっちにあるわけです。

 

全く異なる人種的な特徴や文化的な背景、全然違う言葉を持った人々が混ざり合った結果、日本という国ができて、その後、天皇を中心とした日本国というものが千年以上続いてきたので、 日本の文化というものが熟成して日本語が完成した、そういうことが日本語という言葉の中に残されているわけですね。

 

そういったことを知った上で漢字一文字一文字を学んでいくと、すごくロマンがある勉強なんだということが分かってくると思います。

 

漢字の意味は訓読みを考えれば大体それが意味になっていて、その一文字一文字の漢字を組み合わせることで熟語が成立している。 その漢字一文字の中にも「へん」「かまえ」などの意味を持った部分があって、それらを組み合わせたことで漢字一文字が出来上がっている。その仕組みがわかってくると 、漢字の勉強というのはとてもダイナミックなものであるということが分かりますね。

 

パーツとパーツの組み合わせでパーツができていて、そのまたパーツとパーツの組み合わせで全体ができている、というように入れ子みたいな構造になっている、 ということが漢字一文字一文字にまでこだわるようになると、見えてくるわけですね。

 

小学生のうちから歴史的な背景とか、音読みと訓読みの意味とか、漢字そのものの構造とか、そういったことを踏まえた上で、一文字一文字にこだわって勉強するようになっていると、中学生になってから社会や理科などで大量に言葉を覚えなければならない時に、言葉を覚えるのにそれほど苦労しなくなると思います。

 

日本語で書かれた文章を読む場合にも、漢字と仮名文字を組み合わせた文章の見え方が変わってくるわけですね。

 

残念なことに、小学生のうちにそういう意識で漢字練習をしてこなかった人は、同じ文章を見ても薄っぺらにしか見えないわけです。

 

だから誰がやってもつまらない小学生の漢字練習というのは、そんな風にできるだけダイナミックに意味づけをしていきながら、物語のように面白がりながら、勉強していくことが大切なんだと思います。

 

残念ながら小学生のうちにそういう「面白い」漢字練習をしてこなかった人は、今からでも遅くはありませんから、中学生になってからでもそういった意味づけをしていくことで、むやみやたらに漢字を書きまくるだけといったような勉強ではなくて、漢字そのものが持っている意味を考えながら熟語の本来の意味を押さえながら覚えていくということができるようになると思います。

 

多くの人は高校受験のために必要に迫られて勉強するようになる、ということがありますけども、本来の勉強というのは、漢字一文字一文字にこだわってその物語とかロマンをイメージしながらやっていくような、ある意味では無駄とも言えることなのだと思います。

 

受験予備校を名乗っていますので、テストで得点をするため偏差値を上げるため合格するため、そういったことを中心にやっていますけれども、本当の意味で最も効率がいいのは、時間的に暇な小学生のうちに、ある意味では無駄とも言えるようなことまで含めた、勉強本来の面白さ楽しさを学んでおくこと、 それが分かった上で中学校以降の勉強をやっていること、ということなのだと思います。

 

効率ばかりを求めすぎると逆に効率的でなくなる。 そういうジレンマがあるのです。幼稚園や小学校の段階というのは、あまり効率ばかりを求めない方がいい。 幼稚園や小学校のうちに効率ばかりを求めすぎると、勉強自体が嫌になってしまったりと、最悪に効率が悪いことになってしまうのです。

 

だから小学部を強化しました。

 

パーティをやるとかピクニックをやるとか一緒に飲み食いするとか、そういう子供だましみたいなことは、どこか他のところでやってください。

 

勉強そのものを面白がってやりましょう。

 

小学生

 

 

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