ひたちなか市の学習塾・個別指導塾・進学塾 受験予備校常勝の塾長の吉村仁です。
勉強はしているのに成績が上がらないのは、頭が悪すぎるからなのか?と悩んでいる人がいるかもしれませんね。
学習障害ということもありますが、日本の学校では学習障害かどうかの認定が曖昧で、その対策も不十分に思います。
LDの子供たちが適切な支援教育を受けられる環境はまだ十分に整っていない。
その可能性もありますが、もしかしたら、勉強はしているのに成績が上がらないのは、ゲーム脳のせいかもしれません。
どういうことか?というと、以前、ゲーマーの中学生がいたのですが、何十回言っても宿題をやらないのです。
最初は反抗しているのか?それとも家庭環境がよほど悪いのか?とも思いましたが、ふと本人に質問してみました。
「家でゲームやってる?」
すると、彼はやっていると答えました。よくよく聞いてみると、ほぼ毎日やっている。しかも、小学校の頃からずっと、だというのです。
そんな彼でも、受験予備校常勝でずっと勉強してきたことで、偏差値60ぐらいの高校に合格しました。
でも、高校受験に合格してすぐに塾を辞めてしまったので、その後のことは分かりません。
ですが、宿題を一回もやらないで家ではゲーム三昧だったことを考えると、おそらく彼は高校生になっても家では勉強しなかったでしょう。
つまり、高校では劣等生だったんじゃないかと思います。
それは、ゲームのやりすぎのせいで、勉強に向かない脳と行動パターンになっていたからです。
中学校では不良みたいな目で学校から見られていたようでした。
それも、ゲームのやりすぎのせいだったと思います。
別の例もあります。
その子は、覚えようと思えば覚えることができるのです。
集中して勉強を長時間やることもできます。
でも、すぐに忘れる。たとえば翌日には忘れているのです。
よっぽど頭が悪いのか?というと、実は、小学校の頃からゲームをやり続けてきたというのです。
彼の兄弟は優秀です。同じ両親と家庭環境なのに、その子だけが特別に成績が悪い。
反抗しているようでもないのです。
なのに成績が悪すぎる。
その理由は、どれだけ学校や塾で勉強しても、帰宅すればすぐに長時間ゲームをやる毎日で、要するに「気晴らし」と称して寝る前に全部忘れる努力をし続けてきたのです。
ゲームの世界に没頭することで、勉強内容を吹っ飛ばしてきた。
長年のことなので、すっかりゲーム脳になってしまったのでしょう。
こういう場合、成績を上げるためには、ゲームを封印することが必要になるでしょう。
「気晴らし」そのものが、諸悪の根源だったと思われたのです。
告白すると、実は私も2回、ゲームにはまりこんだことがあります。
最初はファミコンの時代に、寝ないでゲームをやり続けたことがありました。
でも、体調を崩したので止めました。
次はネットゲームにはまりこんで、これも数時間ぶっ通しでゲームをしました。
でも、ある月に10万円の請求が来たので、それに懲りてすっぱり止めました。
意思が弱いのか?と思われそうなのでこの過去を公言したことはありませんでしたが、ゲームには魔力があって、麻薬のようにはまり込んでいく、泥沼に入っていく、そういうものだと言いたかったからなのです。
すっぱりと辞めることができたのですから意思が弱いのではありません。ゲームと言うのは別世界なので、その魅力にはまると、入り込んでいってしまう「やばい世界」なのです。
映画みたいに強制的に終わればいいのですが、ゲームは延々と続けることができます。歯止めが利かなくなるのです。
過去の私がそうだったように、ものすごく痛い目に遭えばすっぱりと止めることができますが、子どもにとっての「痛い目」が受験だったりしたら大変なことです。
受験に大失敗しなければ気付けない?そんなことでは、可哀そうすぎます。
人生を誤ってしまう原因にもなりますから。
ですから、保護者の方は、ゲームの危険性は重く考えた方がいいと思います。
私は大学以降にゲームにはまりこんだのでピタッと止めるという大人の判断ができましたが、小学生や中学生は歯止めが利かなくなる危険性が高いのです。
大惨事になってからでは、遅すぎる。
小学生や中学生にとってはスマホもゲームと同じような危険性がありますから、本当に成績を上げたいのであれば、持たせないのが一番です。
スマホやゲーム独特の世界に入り込んで、抜けられなくなっては大変なことです。
勉強ができるようになりたいのならば、スマホもゲームもやらないことが、最も賢い選択だと思います。