今年の夏が、長い人生の中で、どういう意味を持つのか、ちょっと考えてみましょう。
これからの長い人生を、仮に80才までとしましょう。いや、これからは人生100年時代だ、という反論もありそうですが、今までのところは平均寿命は80歳ぐらいなので、まずは「人生は80年」と考えてみます。
次に、1年は12か月ですから、月単位で計算すると、人生80年は「人生は960か月」になるわけです。
ということは、今年の夏休みの約1か月が人生全体に占める割合を計算してみると、
1か月÷960か月=0.001
となります。つまり、長い人生の中で、今年の夏休みは
「たった0.1%」
にしか相当しない、ということになりますね。
人生全体のたったの0.1%である 今年の夏休みを、どのように過ごすかで、来年3月の高校入試の下準備が完成する。方向付けが決まる、と言っていいでしょう。
なぜかというと、中3の夏休みに中学校の全部の内容を総復習して固めておかなければ、2学期に入って学校が再開してからでは、間に合わなくなるからです。時間切れになってしまう危険性が高いのです。
2学期に入れば新しい内容が追加され、しかもその内容は難しくなる。周囲の受験生の意識もどんどん上がる一方で、出題される問題もますます難しくなっていく。すると、いつまでたっても1学期までの復習内容を固めていく時間がとれなくなるのです。
受験勉強を本格的に始めるタイミングとしても、夏休みは最後のチャンスになる。ここでエンジンをかけなければ、受験に勝つ体制づくりは事実上、「終わって」しまうのです。
人生全体の、たったの0.1%の今年の夏休みをどう過ごすかによって、高校が決まってしまう。ということは、その先の大学もほぼ決まってしまい、就職先や結婚相手や、人生のほとんどが方向づけられてしまうのです。
よく考えて下さい。友達が行っているからとか、楽しいからとか、近所だからとか、安いからとか、託児所みたいな感覚とか、そういった理由で、人生を決定づける大事な正念場の夏休みを、無駄にしてもいいのですか?
今年の夏休みなんか、たかだか、人生の0.1パーセントです。でもその0.1パーセントの時間の過ごし方が、これからの65年間ぐらいの人生つまり人生全体の80パーセント以上を決定するのです。
ここで本気にならなくて、いつ本気になるのですか?
大学受験も、中学受験も、同じことです。このままでは、永遠にこのままです。
目標達成のためには、がむしゃらに頑張る時期が必要です。それが、今です。