ひたちなか市の学習塾・進学塾・個別指導塾
受験予備校常勝の吉村仁です。
2018年3月14日の茨城県立高校入試の合格発表が終わり、
二次募集もあったにせよ、
事実上、全ての高校入試が終わりました。
今年も、水戸一高をはじめ、
全員合格。
で、世の中全体は、どんな状況だったのか?
というと、
茨城県立高校入試の競争倍率というのは、
毎年、2倍以下の倍率です。
競争が厳しい、といっても、
不合格になるのは50パーセント以下。
2018年の水戸一高の競争倍率は
1.6倍程度で、
これは、ほかの高校の競争倍率に比べれば厳しいですが、
長年の受験の経験からいえば、
楽勝です。
教育委員会が定員の操作をして
競争倍率が高くなりすぎないように調整している、
とはいっても、
競争倍率は低かった、
ということになるでしょう。
昔の、保護者の時代は、
子どもの数が多かったので、
それに合わせて合格者の定員も増やしたとはいえ、
それでも、競争倍率はもっと、
厳しかった。
高校入試もそうでしたが、
大学入試は、もっと、
厳しかった。
ゆとり教育以前は、
世の中全体の競争が、
激烈だったのです。
高校入試も大学入試も就職試験も
今よりももっと、激しい競争でした。
そういう時代背景もあって、
私立大学がどんどん増えて、
その結果、ゆとり教育以降には、
私立大学が「余っている」状況になり、
私立大学の半分が、定員割れになっています。
私立大学の半分の、競争倍率が、
1倍に満たない、ということ。
少子化が進行して、
若年人口が減った、
でも私立大学は増えた、
ということは、
大学と名がつけばいいのならば、
大学に進学すること自体は、今は
ものすごく簡単です。
高校入試もユルユル。
大学入試もユルユル。
です。
今は昔、
ゆとり教育以前は、
高校入試でさえ、
水戸一高の場合、
浪人する人がいました。
大学入試となれば、
浪人・留年・中退が
普通だったのです。
入試も大変で、
浪人して合格したと思ったら、
今度は、進級できない。
大学では、落第は普通でした。
だから、留年の人が たくさんいた。
大学2年生を3回やった、
などという人が、
ゴロゴロいたのです。
大学を卒業するだけで、
7年かかった、
という人が、
いっぱい居ました。
ですから、
大学の中退者は、
たくさんいたのです。
こういう話は、
ほとんど聞いたことがありません。
なぜか?というと、
自分にとってマイナスの経験談を積極的に話すわけがないし、
当時の大学生は、皆、おじさん・おばさんに
なってしまったからです。
でも、事実、
私のまわりには、
浪人、留年、中退が、
山ほどいました。
それほど、
ゆとり教育以前の大学は、
厳しかったのです。
当時の私は授業料免除と奨学金がかかっていましたので、
死に物狂いで勉強しました。
だから、
水戸一高の内申点は5段階評価で平均4以上、
家計が浪人を許しませんでしたので、現役で
国立大学の単位は40以上がA評価、
というわけですので、
超ウルトラ優等生でした。
大学院の受験のつもりで、
日本三大新聞社とNHKと共同通信社・時事通信社を受験しました。
日本三大新聞社が、
私にとっての本当の受験でした。
それも、勝った。
競争倍率は数十倍。
100倍か?
という競争試験でした。
今でも、
誰もが知っている大学であれば、
競争倍率は5倍といった厳しさです。
でも、
世の中の競争意識自体が、
緩くなったので、
昔の恐ろしげな受験競争は、
もはや、無くなりました。
今では、
見かけの競争倍率よりも、
合格は簡単になったのです。
名前も知らないような大学ならば、
ほとんど無試験に近い状況で、
合格・進学できる。
有名大学であっても、
今は、現役合格が原則です。
ゆとり教育以前の野蛮な
暴力的な競争は、
現在は ありません。
やるべきことを、ちゃんとやれば、
有名大学であっても、
現役合格できる。
今の子どもが羨ましいです。
見かけの競争倍率は、
本当は、「嘘」が含まれています。
そのことは、
昔から、言われてきたことでした。
なぜ「嘘」といえるのか?というと、
記念受験の受験生が、
相当数、含まれているからです。
昔から、
記念受験の人は、
たくさん、いるのです。
合格する見込みがほとんど無いのに、
青春の記念だから、と、
願書を提出する。
「東大に落ちた、といえば
見栄えがいい」
という話も、
昔からあります。
そういう考えの人も、
相当数、含まれるのです。
だから、
見かけの競争倍率には、
「嘘」が含まれる。
ということは、
真のライバルは、
実は、そんなに沢山は、
居ないのです。
真の競争倍率は、
外見よりも、
もっと低い。
これは、
高校受験でも、
大学受験でも、
就職試験や資格試験でも、
言えることです。
軽い考えの人が、
たくさん、いるから。
浪人がアタリマエの昔ならば、
軽薄な考えでも、
目立たなかったでしょう。
でも、
大学が定員割れ、
少子化で倍率も低下、
受験生全体のレベルも低下、
という、ゆとり教育以降の、
現在の受験界では、
現役合格、
つまり、
入学直後からトップを狙い、
そのまま走りきって、
余裕で次の受験も合格する、
というのが、
アタリマエの考え方になりました。
今は、
本人が望むのならば、
昔は憧れだった高校や大学に、
行ける時代になった、
と思います。
現役で、余裕で。
受験予備校常勝は、
そのための手助けを
したいと思っています。