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ある中学生の逆転物語

ひたちなか市の学習塾・個別指導塾・進学塾 受験予備校常勝の塾長の吉村です。

ある春の日。頭がボーっとするような、生ぬるい風が吹く夜でした。

お母さんと2人で、中学校2年生の男の子が塾にやってきたのです。

彼は紹介で入ってきました。

お母さんに連れられて、笑顔が可愛らしい子。

でも、ほとんどしゃべりませんでした。

お母さんから「何かしゃべりなさい」と言われても、ニコニコしているだけでした。

お母さんの話では「塾に入りたい」とのこと。あまりにも成績が悪いので、塾に通ってみたいと、やってきました。

 

念のため、数学と英語のテストをしてみました。

すると、点数は「数学17点」「英語は23点」でした。

正直のところ、絶望的に思えました。

でも、とりあえず「やってみましょう」とスタートしました。

ところが、指導を始めたところ、彼は点数以上に理解力はあったのです。

中1のチェックをしてみると、「確かにできないけれどもきちっと指導するとできるようになる」そんな感じでした。

「なぜこの子はこんなに点数が低いのか?」不思議で仕方がなかったのです。

ところがある時、その理由がわかったのです。

それは、ある日ある事件があったから、だったのです。

それが、彼の点数を低くしていた理由でした。

 

ある日、こんなことがありました。

同じ学校から来ていた男の子が、彼にテストの点数を聞いていたのです。

「お前今回のテスト何点だった?」と。

すると彼は「23点」と正直に答えました。

するとその男が「やった!また勝った」と言って去って行ったのです。

そして、次の子が来ました。

次の子も、前の子と、同じように聞くのです。

そして、「勝った」と。

実は、彼は周りの人からは「できない子」と、バカにされていたのです。

その間、彼は愛想笑いをしていましたが、何か寂しそうでした。

本当は悔しがるところを、笑ってごまかしていたのです。

そんな姿を見て、私は「この子を救ってあげたい!」と思いました。

実は、彼は「できない」のではなく「できない」と思い込んでいただけだったのです。

 

彼が中1の内容のひと通りを復習すると、今度は予習からスタートしました。

塾では学校の授業よりも2週間ぐらい早く進んでいました。

それにはこんな理由があったのです。

できない子を指導する場合、普通はできないところから指導します。

そして、ついつい復習を中心にしてしまいがちです。

確かに中1からできていないのですから、やり直す。あるいは中1の復習をする。もちろんそれも大切です。ある程度は、復習もやらないといけません。

でも、勉強ができない子にとって大切なのは、「自分ができる」という自信です。

自信というのは、親が何度も「あなたはできるのよ」と言っても、効果はありません。

それよりも、子どもが自分自身で結果を出せるように、指導してあげることです。

結果というと、中間テストなどで良い点数をとることだと思われるかもしれません。

でも、勉強ができない子にとっては、どんな小さなことでもいいのです。

「学校の授業がわかる」「ミニテストでいい点をとる」そんなことでも、小さな自信につながります。

まずは、とにかく自信をつけさせてあげることです。

すると、勉強が楽しくなります。

もう一つ理由があります。

それは、予習をしていくと学校の授業がわかるので、学校の授業に積極的に参加するということです。

勉強がわからないと、学校の授業さえ聞きません。

せっかく授業があるのに、それを生かすことができないのです。

だから、授業さえわかれば、真剣に学校の授業を聞くようになるので、学校の授業も有意義に使えるからです。

 

テスト前になると、まずは目標をたてました。

そして、テストが終わると、自分で反省をして次につなげていきました。

塾ではそれぞれ生徒に目標を持たせて、テストの前にはテスト対策をして、事前に直前のテストをしました。

「できたつもり」「やったつもり」をなくすためです。

 

どんなに勉強しても、テストで結果が出なければ、意味がありません。

できるように、結果が出るまで、テストでチェックをして勉強を進めて行くのです。

すると、彼自身も宿題をちゃんとやってきたので、どんどん力をつけていきました。

そして、彼は中学3年生になりました。

それまで点数が上がったり、下がったりしたものの、全体的に点数は伸びていきました。

そして、とうとう中学3年生の中間テスト。

そこではじめて、中間テストで、なんと「83点」をとったのです。

そのとき、彼はびっくりです。

 

いつものように、友達が彼にテストの点数を聞きに来ました。

「何点だった?」と。

彼はニヤニヤして、なかなか言いません。

なかなか言わない彼に、その子は「早く言えよ」と。

すると彼は、今度ははっきりと「83点」と。

その子は聞き返します。

「え?何点?」

「83点」

「マジ?本当に?本当に?」

何度も聞き返したのです。

そのたびに「83点」を返すと、その子は自分のテストの点数を言うことなく、彼から離れていきました。

 

彼は、バカにしていた人たちを、完全に見返したのです。

そこからは、彼の快進撃は止まりませんでした。

 

彼のような子は、受験予備校常勝には、たくさんいます。

 

次は、あなたのお子さんがリベンジする番です。

 

 

 

 

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