ひたちなか市の学習塾・進学塾・個別指導塾 受験予備校常勝の吉村仁です。
勉強の場合、
「苦手をなくす」と、一般的に言われますよね。
でも素朴な疑問なんですが、苦手が無い人なんているんでしょうか?
どんなに成績優秀な人でも、苦手な問題とか教科・科目というのはあると思います。
でも、成績が優秀な人は、あまり苦手をなくすという考え方をしないと思います。
苦手なところが無いからではなくて、苦手なところにあまり目を向けないようにしているのだと思います。
そんなことよりも、自分が得意なところをさらに得意な状態にするために勉強しているという感覚だと思います。
人間誰しも、忘れることはありますし、ミスをすることもあります。
でも、トップレベルに勉強ができる状態の人は、そもそもセルフイメージが高いですから、忘れたりミスしたりという現実が許しがたいわけですね。
だから、その高いセルフイメージに現実を合わせるために、勉強を繰り返すわけです。
それだけではなくて、普通の3倍ぐらいチェックを厳しくしている可能性もあります。
あるいは、何が何でも正解したいので、普通の人の3倍ぐらい色々な角度から考えていたりするわけですね。
そういう行動を繰り返した結果、高いセルフイメージの通りの結果が出るわけです。
それを繰り返しているわけですね。
ところが、 成績が今ひとつパッとしない人の場合は、自分がすでにできるであろうところにではなく、苦手なところ、うまくできないところに注目してしまうわけですね。
大人の感覚で考えれば分かると思うんですが、自分が苦手なところばかり、来る日も来る日もやっていたら、そんなものはすぐに嫌になるわけです。
自分に得意な、上手にできることを仕事にしていることが多いわけで、ほとんど自動的にできるぐらいに上手にできることを、仕事にしていると思うんですね。
勉強が得意な人は、やはりそういうことだと思います。
もともと得意なところをさらに得意で、さらに上達するために、勉強している。
だからますます、勉強が得意になる。
いやいや、機械的な勉強はそうかもしれないけれども、難しい問題などはそう自動的なわけにはいかないでしょ、というツッコミが入りそうですが、
難しい問題を考えるにしても、考えるための知識とかモノサシがなければ考えること自体ができないわけですよね。
闇雲にあーでもないこうでもないと考えるのは、それは考えるのではなくて悩んでるという状態で、ほとんど時間の無駄ですよね。
そうではなくて解決策を目指して考えるというのは、 結局のところ知識があるかないかという問題だったり、あるいは考えるための尺度・考えるパターン自体を習得しているかという問題、だったりするわけですね。
自動的とまではいかなくても、 解決策を目指して考えること自体が、スキルだったりする。
訓練の賜物なわけですね。
訓練・鍛錬・勉強によって、得意にしてしまう。
「苦手をなくす」「ニガテをつぶす」というのは、訓練・鍛錬によって強いものを更に強くするという発想が少なくて、弱いものをとりあえず何とかする、といった発想だと思います。
要するに、勉強そのものが弱いわけですね。
そういうわけで、勉強ができるようになりたいのであれば、「苦手をなくす」「ニガテをつぶす」という発想を捨てて、訓練・鍛錬によって強いものを更に強くするという発想が大事だと思います。
苦手をなくすと考えない。
得意に集中する。
できることに賭ける。
訓練・鍛錬によって、それを磨く。
すると、勉強ができる人の状態になってしまう、と思います。