恐ろしい話をしますね。
ひたちなか市で学習塾を始めてから20年以上の歳月が流れましたから、
オープン当時の中学生は、35歳ぐらいになっています。
その期間、「ゆとり教育」の期間があって、2002年頃には3割削減などと騒がれたものですが、
学力低下が問題になり、「脱ゆとり教育」となって、現在に至ります。
2011年度の正式な「脱ゆとり教育」の導入のときに、政府が「ゆとり教育路線は、もうやらない」と公式発表したことは記憶に新しいところです。
ところが、移行措置の期間も含めれば10年以上「ゆとり教育」だったので、政府が叫んでも、その後もゆとりの気分は続いたのでした。
というのも、「ゆとり教育」の時代に教育を受けた人が保護者になり、あるいは学校の先生となって、ゆとりの気分は延々と続くことになるわけです。
業者テストの廃止、相対評価の廃止と絶対評価の導入(通信簿1の事実上の消滅)、完全週休2日制の導入は、現在でも基本的には続いています。
少子化に伴う大学全入の実態も、続いています。
さらに、平成不況や災害などによる「頑張っても仕方ないじゃん?」という気分の充満も、「ゆとり教育」の気分を継続させています。
20年以上、現場で指導をしてきた実感からすれば、学力トップ層であっても学力低下が進行しているのではないか?と感じます。
その感覚が、裏付けられました。
どういうことか?というと、
日本全国で使われているテキストを毎年購入し使用してきたのですが、どんどん、内容が薄くなっているのです。
「ゆとり教育」以前は、問題も内容も多かったのですが、「ゆとり教育」になっていわゆる3割削減になりました。
すぐに学力低下が問題視されたので、少し戻りましたが、「ゆとり教育」以前と比べると、あきらかに内容が減った状態のままでした。
「脱ゆとり教育」になったことで、内容が増えるのか?と思われましたが、実際には、「ゆとり教育」の亡霊が生き続けていて、日本全国で使われているテキストは更にスカスカになりました。
そして驚くべきことに、日本全国で使われているテキストは、今年度、さらにスカスカになったのです。
衝撃的です。
しかし、現場で長年やってきて、「ゆとり教育」の気分はどんどんひどくなっているように感じます。
その一例として、長年、筆記具の持ち方指導も続けていますが、乱雑で解読不能な文字しか書けない子どもが増えているようにも感じます。
ほんの一部の学力トップ層は例外として、その他の全体がレベルダウンしているようです。
それが、日本全国で使われているテキストにも実態として現れているのです。
お子さまの将来を真剣にお考えでしたら、小学生や中学生のスマホやタウレットは、学習の妨げになると思います。
学校にタブレットなどを導入しつつあるようですが、私は反対です。
人差し指だけ動かすだけでは、生まれ持った能力が、退化していくのではないでしょうか。
ますます「ゆとり路線」が進行すると思われます。
進化・向上していくためには、手に筆記具を持って文字を書き、誰もが判読できる文字で書きまくる勉強のやり方をお勧めします。