学校の先生って何をしている人だと思いますか?
「勉強を教えてくれる人です」と答えたとすれば、それでは40点です。
不合格です。
残りの60点は、「勉強以外の規則や集団行動などといったことを叩き込む人」であり、「あなたの評価を決める人」です。
どういうことかというと、一見、学校の先生というのは、勉強を教えてくれる人のように見えます。
でも、あなたの将来をより良くするために、とことんまで面倒を見てくれるわけではありません。
冷たい言い方をすれば、ちょっと教えてくれますが、後で、突き放すのです。
いや、あなたが学ぶか学ばないかに関係なく、国が決めた内容を、まるでロボットのように実演しているだけ、というのが本質です。
そしてあなたを観察して、あなたを5段階評価で評価します。
中学校での通信簿のデータは、あなたが四十歳になっても学校の中に保管されているのです。
学校法人は法律に基づいて運営されている組織なので、法律によって、あなたが中学生の頃の成績は、あなたがおじさんおばさんになっても証拠として保管されているのです。
そういう公文書のデータを作成するのが、学校の先生という職業なのです。
保護者の時代には、中学校の中を木刀とか竹刀を持って巡回している先生がいました。
私も経験がありますが、同級生の中でトップレベルな優等生であるにも関わらず、ほとんど悪いことなど何もしていないのに、げんこつで殴られたり、ほっぺたや耳をちぎれそうに打たれたり引っ張られたりした経験があります。
そんな先生は20年ぐらい前に絶滅したと思いますけれども、目に見える暴力をしなくなったとしても、学校の先生が本質的にそういう人だということは、何も変わらないのです。
つまりどれだけニコニコしていようが、どれだけ優しかろうが、その学校の先生がどういうキャラクターであるということは関係がないのです。
法律上の学校の先生の立場は、あなたをちょっとは指導してくれますが、あなたが小学生や中学生の時のあなたの評価を下して、半永久的にあなたの評価を記録に残す、そういう仕事なのです。
それだけではありません。
その本当の目的は、日本国全体の価値基準に、あなたが適合できるように、あらゆる手段を使って叩き込むということなのです。