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勉強 考え方

5%理論

有名私立中学への合格実績を宣伝している首都圏の塾は、
実は、全生徒の5%、つまり20人に1人しか理解できないであろう内容を、
わざと授業しています。
どうせ5%の生徒しか理解できない、
と分かっていて、意図的に、方針として、
授業しているのです。
なぜかというと、5%の生徒が華々しい結果を出してくれるので、
彼らを満足させれば経営的には大成功だからです。
首都圏以外でも、その方針をコピーしてやっている塾もあるようです。
しかし、元々5%の生徒しか理解できないような、超難問ばかり扱っているのですから、
95%の生徒はほとんど理解が出来ず、
95%の生徒は「お客様」、つまり役に立たないことのために、お金を払っている人達なのです。
似たことは、某私立高校についてもいえます。
テストの時間内にはほとんど誰も解けない問題を出題することで、
その高校がレベルが高い高校であるかのように錯覚させることに成功しています。
その結果、生徒を増やすことに成功しているようです。
しかし、少し考えれば分かることですが、
80%の人が正解できるであろう問題にミスばかりしているような人が、
5%の人しか理解できない問題に取り組んでも、
ほとんどが、時間の無駄になってしまいます。
95%の人は、そのような無駄なことをするよりも、
80%の人が正解できる問題を、
100%正答できるようにしておくことが、
最も大切なことだと、私は思います。
それができるようになった人だけが、5%の人しか理解できないような超難問にもチャレンジするべきであって、
比較的普通の問題が100%正答できる状態になっていないのに、
見栄?で超難問に時間を費やしても、
時間・お金・労力の無駄以外の何ものでもありません。
そもそも合格できる人というのは、
90点をとると決めたならば90点分の問題に100%正解できる訓練をした人なのであって、
90点のつもりが80点にしかならない人こそが、
不合格者の代表になるのです。
ここでのポイントは、
100点を100%とることは必ずしも必要無いのだ、
ということです。
要は合格レベルに届けばいいのですから、
ある教科はどう頑張っても70点しかとれないとしても、
他の教科で90点は100%確実にとれるのならば、
平均をとると、80点になるわけで、
「合格点に達するか?」
が問題なわけです。
要するに、受験は総合力なのですから、
まずは合格に必要な総合点数、
たとえば3教科で240点といったように決めて、
次に受験科目ごとの得点を自分で決めて、
Aの教科は100%、70点をとり、
Bの教科は100%、90点をとり、
Cの教科は100%、80点をとれば、
100%、240点になるわけですから、
100%、合格できることになるのです。
県立高校のトップ高である水戸一高や土浦一高でさえも、
500点がとれなくても合格はします。
100%、450点がとれる実力をつけた人は、
100%、450点をとって、
100%合格するわけです。
そしてそれが本当に分かった人というのは、
実は、450点どころか、
それ以上の点数を本番ではとってしまうものです。
火事場の馬鹿力というのもありますので。
ただし、想定通りの得点を100%とる訓練ができていない人には、
そのような力もありません。
ミスばかりしているような人がいきなり100点狙いのことを考えても、
100%不可能です。
まずは100%、70点がとれる実力をつければ、
次には100%、80点がとれるレベルになれて、
そのように実力をステップアップしていくことができれば、
近い将来、100%、100点がとれるようにもなれます。
これが最短で最強なステップです。
5%の人しか理解できないような難問には魅力があり、
これに取り組むことがステータスのように思う人もいますが、
それは大きな勘違いです。
100点がとれる人というのは、
超簡単な基礎問題にも手を抜かない人が、
手を抜かないで努力を続けた結果、
気付いたら100点が100%とれる実力をつけたということ、
それしかありません。
そうなれば、100回テストをやっても100点がとれるわけです。
もちろん、マグレの100点というのはありますが、
それは「たまたま」できるところが出題されただけのことなので、
出題の範囲が変わった瞬間に、
100点が不可能になります。
この状態は一般的に「実力が無い」と評価されるわけで、
マグレの100点は、むしろ害の方が多いぐらいでしょう。
こういうことが分かってくると、
受験というのは武道とかK-1みたいなものだ、
という考えになります。
○○道5段の有段者は、
初段の人と100回戦っても、
100回勝ちます。
受験はそれに似ています。
でもいきなり5段になれるわけがないのです。
実力もないのに5%の人しか理解できない問題にいきなり取り組むのは、
初心者のくせに5段になろうとするようなものです。
5段の人から見れば、
滑稽以外の何ものでもありません。
また、受験が近づいてくると志願者の倍率が問題になりますが、
高校受験の倍率はたかだか2倍程度です。
でも大学受験は5倍もあるし、
たとえば私が受けた新聞社の入社試験の倍率は、
数十倍~100倍ほどもありました。
そういうテストでは、
倍率、つまりライバルの存在は、
ほとんど関係がありません。
単に、自分がナンバーワンの実力をつけたかどうか、
それ「だけ」が問題であり、
結局のところ、敵は他人ではなくて、
自分自身である、という境地になります。
大学受験の世界では、
東大は全教科パーフェクトでなければ合格できないので、
別格扱いされます。
その東大合格者の上位5%には、
他の95%の東大生が束になってかかっても、
ほとんど勝ち目がないそうです。
なぜかというと、
彼らはいわゆる天才なので、
努力とかそういう問題ではないらしいのです。
でも逆に、東大生の95%は努力によって合格したといえるので、
実力・能力の差はそれほどなく、
実は、どんぐりの背比べだったりします。
ですから、トップ5%の天才達を敵に回すのではなくて、
残りの95%の合格者に自分が含まれることを考えれば良いわけで、
たとえばビリで合格したとしても、
案外、上から20%ぐらいの成績の合格者と比べても、
実はそれほどの実力差は、
無いのかもしれません。
同じような話は司法試験などの難関試験にもいえるようです。
どうやら、競争する集団では、
同じようなことがいえるようです。
こういった関連の話は他にもたくさんありますが、
脱線するのでやめておきます。
結論として、
5%の難問に囚われるのはやめましょう。
それよりも、
目の前の100%にこだわりましょう。
100%60点がとれるところまで実力がつけば、
100%、100点も可能になるのです。
そうなるためには、
最初から5%の難問にこだわってはいけないのです。
まずは目の前の100%です。
それを積み上げて、
100%、60点がとれるようになれば、
次は100%、70点がとれるように駒を進めればいいのです。
この繰り返しが、
最も確実に、100%の100点がとれるようになる道です。
あなたが天才ならば、
ホームランの量産をしてください。
だって天才なのですから。
でももし凡人ならば、
ホームランなんか期待しない方が身のためです。
有名な例では、メジャーリーグのイチロー選手がお手本です。
彼は、ホームランはほとんどありません。
でも確実にヒットを打ちます。
ワンシーズンではなく、
ずーーーっと、ヒットを打ち続けています。
これこそが、
凡人が天才に勝つ、唯一の方法です。
5%の罠に、騙されないようにしましょう。
受験予備校・常勝 塾長
吉村 仁

 

 

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