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水戸一高

夏期講習

盆と正月は藪入り

今日8月11日から15日まではお盆休みにしています。夏期講習はお休みで、16日から再開になります。

お盆は親戚一同が集まって故人や先祖のお墓参りをしたりするものですね。私の場合は、母方の実家は茨城県内で日帰りどころか午前中のうちに往復できてしまう程近く、父方は両親の離婚により私が16歳の時に絶縁されたのでつながりがなく、その後の母の再婚により栃木県にご縁がありましたがこれも離縁したので絶縁になり、さらに独身なので配偶者の関係(姻族)もなく、結局、母方の実家しか関係が無いので午前中のうちにお盆のお墓参りも済んでしまうほど、シンプルなのです。

それもあって、今年はお盆休みにも自習室を開けることにしました。

8/12から8/15お盆期間の自習室をご利用いただけます

講習そのものはお休みですが、学校の宿題を終わらせるなどにご活用下さい。

12日から15日までは自習室としてのご利用期間ですが、「お試しコース」もご利用下さい。 詳しくはこちら↓です。

中2数学の証明問題を徹底特訓|お試しコース

 

そもそも、なぜお盆が休みになっているのか?というと、「盆と正月」という言葉があるように、お盆と正月には、ほぼ全員が実家に帰るための休みがもらえた、というのがルーツなのですね。

子どもの場合は、戦前は商家に丁稚奉公に行っていれば商売のために休日は「無い」のが当たり前で、1年のうちで正月とお盆にだけ、休日が与えられて帰省ができた、というのですね。農家の場合も農業の手伝いなのでほとんど休日は無く、やはり1年のうちで正月とお盆にだけ休日が与えられた、ということのようです。戦前は日本中が貧しかったので、子どもは基本的に強制労働で、働かずに勉強に専念できたのは余程の富豪か士族だけ、だったのでしょうね。

戦後になって日本国憲法と教育基本法の時代になってもその状況はあまり変わらず、「勉強なんかやめて家の手伝いをしてくれ。お願いだから高校や大学には行かないでくれ。もし進学を諦めてくれるなら学費の代わりに〇〇を買ってあげるから」と貧しい親が子どもに頼んだというのです。

子どもは基本的に強制労働で、勉強したいのに勉強させてもらえず、休日も全くない、という人がたくさんいた時代があったのですね。いや、そういう時代がずーーーーーーーっと続いた。それでも盆と正月だけは、のんびりできた。だから、盆と正月がいっぺんに来た程嬉しい、という表現が残っているのですね。

盆と正月しか、休日は無かった。

義務教育のおかげで、中学校までは誰でも勉強できるようになりました。親が子どもに勉強させてあげられるようになった背景には、国内全体が経済的に豊かになったから子どもを強制労働させなくてよくなった、ということもあるでしょう。社会福祉制度のおかげで、親が貧乏でも子どもは勉強に専念できるようになった、ということもありますね。それも結局は国全体が経済的に豊かになったから可能だった、ということがあるでしょう。

でも、そうなった結果、オカシナ現象が起こっているように思います。

どういうことか?というと、全員が学校に行くようになった結果、土日と祝祭日は「当然に休日だ」と全員が思い込むことになってしまった。これは、かなりオカシイことなわけです。

なぜかというと、土日と祝祭日は「当然に休日だ」というのは、被雇用労働者だけの常識であって、自営業者や経営者や学生の常識では無いわけです。それなのに、被雇用労働者だけの常識を、学生が持つようになってしまった。これは相当おかしい、というわけです。

なぜそうなったのか?というと、学校の日程が、そうなっているからですね。じゃあ、学校の日程がなぜそうなっているのか?といえば、それは学校の先生の都合でそうなっているだけ、なわけで、生徒の都合は関係ないですね。学校の先生の都合、というのは、学校の先生は被雇用労働者だから、被雇用労働者のための労働基準法を基本にできている、ということですね。

さらに、子どもの親も被雇用労働者が多いので、ますます被雇用労働者ワールドに染まるのですね。子どものうちに、土日と祝祭日は「当然に休日だ」と強く強く信じ込む。子ども自身は学生なので被雇用労働者のための日程は「関係ない」はずなのですが。

労働基準法の適用の無い学生には、外圧による「働きすぎだ」という時短キャンペーンも一切関係ないはずで、昔の子どものように年中無休のままのはずなのです。

丁稚奉公しなくていいけど、そのかわりに勉強しなさい、という国のキマリなのだから、1年中強制労働しなくていいけど1年中強制勉強、ということになる。それならば、「盆と正月だけは のんびりしていいよ」ということですね。

土日と祝祭日は「当然に休日だ」というのは、学生の勘違いだ、と学校の先生が教えればいいのですが、そうすると面倒なことになってしまうので「うやむやにしておく」のですね。だから、ああ、俺たちも休んでいいんだ、と子どもは思ってしまうことになる。

単純な話、学校の年間予定表で学校の休日を数えれば、とんでもなく休日だらけなのがすぐに分かります。まるで、1年の半分は学校に来なくていいよ、つまり、遊んでいていいよ、と学校が教えているみたいです。だから勉強しない子どもが激増したのですね。

少子化と、学校を沢山作りすぎたことで受験圧力が下がったことも、勉強しない子どもが激増した理由になっており、また親が昔の親とは違った教育を受けてきたので変容した、ということもあるでしょうが、こういうわけで、どの角度からみても、ゆとり教育が完全否定されてもなお、勉強しない子どもが激増する原因だらけになっているなあ、と思います。

でも、賢い保護者は、1年の半分は学校に来なくていいよ、つまり、遊んでいていいよ、というような教育方針には、賛同できないでしょう。土日祝日も盆と正月も、学校が休みだとしても勉強が休みの日なわけでは無い、と賢い保護者ならば分かっているでしょう。

子どもにとっては将来を決める重要な時期だから、ということもあるし、大人だって向上心があれば休んでばかりいるはずがない。土日祝日も盆と正月も昇進試験や国家資格の勉強、ということなわけです。

10代の頃の勉強が、100歳までの人生を決める。いや、40代になってからでも修正はできますが、10代の頃の勉強で方向付けが決まってしまい、レッテルが貼られてしまう。だから、10代の頃の勉強は、土日祝日も盆も正月も自分の商品価値を上げるために勉強をしなければならない。

いや、むしろ、他人との競争に勝つためには、他人が遊んでいる「からこそ」、その隙に勉強をしなければならない。

 

最近の文科省が「学力もまた個性であるから、勉強に適性がある子どもには将来のオリンピック選手を育成するような徹底的な教育の場を与え、勉強に適性が無い子どもには勉強以外で生きていくための教育の場を与える」と言っていることは、ほとんど知られていないようです。

私立学校がそう言っているのではなくて、文科省が、子どもの能力によって目いっぱい教育に差をつけるべきだ、と明言しているのです。もはや、行き過ぎた平等幻想は間違っている、と文科省は言っている。

勉強に適性がある子どもは、土日祝日も盆も正月も、自分の商品価値を上げるために、勉強をしなければならない。

勉強に適性が無い子どもは、そもそも勉強以外の道を選びなさい。

いや、勉強に適性があるか無いかまだ分からない、という場合は、土日祝日も盆も正月も勉強をしたほうがいいでしょうね。やってみれば、勉強が向いているか向いていないかハッキリ分かるでしょう。

8/12から8/15お盆期間の自習室をご利用いただけます

 

 

 

 

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