元、有名予備校講師の証言。
彼が人も羨むような有名予備校の人気講師の仕事を
辞めようと決意した理由。
それは、
ある時、
舞台裏で、
人気講師同士が交わした
何気ない会話が理由だった。
彼は、
芸能人みたいな人気商売稼業に
嫌気が差していた。
すると、
悩んでいる様子の彼に、
先輩の人気講師が、
こう言った。
「分からせようとしなくていいんだよ。
そうじゃなくて、
分かった気分にさせること、
それが、俺達の商売なんだよ。
なんでかっていうとな、
予備校って、
受験に落ちると、
また来てくれるから儲かるじゃんか。
でも、分かった気分になってなかった人からは
クレームが来る。
でも、
分かった気分になっていた人は、
不合格になっても、
喜んで、
また、お客になってくれるんだよ。」
去年とか、
最近の話ではない。
受験が激烈だった、
昔の話だ。
でも、
予備校とか学習塾業界の、
本質を言い切っている、
証言だと思う。
いかなる授業も、
分かった「気にさせる」ための
パフォーマンスでしか、ない。
それは、
クレームを回避するための、
業者側の言い訳。
で、
受験生は、
喜んでお金を払ってくれる。
落ちたことで、
さらにお客になってくれる。
それが、
この業界の体質。
でも。
俺は、
そういう世界が大嫌いだ。
塾長自身は、
学習塾も予備校も、
行ったことがない。
いや、経済的に、行けなかった。
その記憶もあって、
やっぱり、
この業界は、
詐欺的な世界なんだと思う。
だから。
やっぱり、
世の予備校とか学習塾を、
否定する。
まやかしが、
大嫌いだ。
そういう性分なのだから、
仕方がない。
思えば、
新聞社の販売局も、
ただ新聞販売店から吸い上げることしか考えていない、
そういう体質に、
ほとほと嫌気が差した、
というのが、
辞めた理由だった。
身内から、
金をむしり取る世界。
そんなの、嫌だ。
綺麗事かもしれない。
でも、
中学生の自分に、
正々堂々と、
中年になった今の自分が、
向かい合いたいのだ。
そして、
将来の人生に、
本当に役に立つような話を
してあげたい。
まあ、
バカかもしれない。
でも、
金儲けなら、
他にいくらでもある。
何故、塾長をやっているのか？
といえば、
後輩の教育に関わる仕事は、
究極の、
ライフワークにふさわしい、
仕事だと思うからだ。
だから、
儲からないと分かっていても、
自分の信念を貫きたい。
正しいことは、
いつの世も、
やっぱり、
正しいと、
思うのだ。
受験予備校 常勝（常勝教育グループ吉村学院）
勝田教室：茨城県ひたちなか市東石川３－２２－１ 宮前ビル新館２Ｆ
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